「めーぐちゃん!あーそーぼ」
「いいよー!てるちゃん、なにしてあそぶのー?」
幼き日のいつもの会話だった。学年があがるにつれ、てるちゃんの言動に変化があった。
「おはよ…メグ」
中2の市原恵夢(イチハラメグム)と石原瑛基(イシハラテルキ)。
「どーした?元気ないよ?テル」
恵夢とは明らかにテンションが違う瑛基。
(テル、なんかおかしい)
「おーっす!」
その言葉に瑛基は驚いた。ビクッと体を強ばらした。
「市原、おはよっ!」
「おはよー」
明るく恵夢は返したが
「石原、おはよ〜w」
「おはよ…宮川」
とやっぱり元気ない。テンション高めな宮川彰人(ミヤガワアキト)から瑛基は目を逸らした。