AAAと。
[唇からロマンチカ](1/3)
【 唇からロマンチカ 】 絢Side
小粋な街角のカフェ〜♪
綺麗な名前のアルコホル〜♪
今私は結衣とカラオケに来てる。
結衣は相変わらずAAA尽くしだ。
今歌ってる曲は【唇からロマンチカ】
と言うらしい。
なんとも大人な歌だ。
聞いてるこっちが恥ずかしくなる。
これも、デュエット曲だから私に覚えさせたくて歌ってるらしい。
(この前のライブ映像見せられた時はたしか、宇野ちゃんとリーダーの浦田直也くんが歌ってたなー。)
そう、とてもエロく。
そんなこと考えてたら曲が終わったらしく、少し拗ねた結衣が目の前に立っていた。
「わあ!!ビックリした!」
「なんでボーとしてんのー?もう!」
( *? ??*)まさにこんな顔した結衣が怒ってらっしゃる。
「ごめんごめん、いい曲だなあって」
慌てて誤魔化す。
「でっしょー!!宇野ちゃんがエロかっこよくて!!」
(エロかっこいい、まあ確かに。)
拗ねた結衣さんはAAAを褒めるとすぐご機嫌。
(可愛い。素直なやつだ。)
「そういえば、この前、…!!!」
結衣に日高さんの事を言おうと思って、ハッと我にかえった。
(帰り際に日高さんと約束したんだった…。)
−−−−−−−
「絢ちゃん、この事は二人の秘密ね?」
と、私の口に軽く人差し指を当てる日高さん。
「はい…」
と、真っ赤になりながら俯くしかできなかった。
−−−−−−−−
(今思い出して、忘れていたドキドキがまた鳴り始める。)
結衣はハテナが頭の上にあるかのような顔をしていた。
「ん?絢、どうした?この前、なに?」
不思議そうに聞いてくる結衣。
「うんん!やっぱなんでもない!!」
慌てて訂正する。
「ふーん、ま、時が来たら教えてよね!」
ニコッと笑い結衣が言う。
(結衣、ごめんね、何もないとはいえ、相手は国民的スターなんだ…。しかも結衣の好きなAAA。)
そう思いながら、苦し紛れな笑顔を作り、
「了解了解!」
そう返した。
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