堕ちる
[そ。](1/8)
季節が変わり続けていく中、私と遼さんとの関係は何も変わらないままでいた。
会ってヤって解散。変わらない事に特に文句もなく、むしろ何か文句を言ってしまえば、この関係はすぐに無くなってしまいそうな気がして何も言えず。


「付き合ってるの?」 と聞かれれば、「違う」と即答できる。
ただ「まだ好きなの?」 と問われたならば、答えるのに少し時間がかかりそうな気がする。


遼さんの事は好きだ。でも、その「好き」 という気持ちが、恋愛感情なのかがわからなくなってきている。


でも、友だちとして好きなのであれば、抱かれる事が嫌になりそうだけど、別にそんなこともない。


グダグダグダグダと、自分の気持ちを自問自答しながら考え込んでいたある日。



【久しぶり】




そんなシンプルなメッセージが、私のスマホに舞い込んできた。


送り主は、祐介君。





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