TMPK~carnival~
[小さな世界](1/26)
周り一面真っ白な壁紙。
少し向こうにはベンチシートの長椅子が何列も並んでいる。
まるで病院の受付をする様な場所だった。
それに加え、中は静まり返っており不気味だった。
やがて呼吸も大分整い、落ち着きを取り戻した頃、ケイはゆっくりと起き上がり、長椅子の方に有るカウンターの方へと、ゆっくりと音を立てない様に歩いた。
起き上がって初めて、気が付いた事が一つあった。
ここに置かれている物のサイズが妙に小さいという事。
小学生のケイでさえ、小さく感じる。
まぁ、今は気にしてもしょうがない。
そんな気持ちでケイは、疑問を頭から振り払いカウンターへと歩みを進めた。
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