転校生は美女でした。
[ばいばい。](1/4)
いつもより寒い朝で目が覚めた。ベッドの隣には大きなキャリーバッグ。

今日はイギリスに帰る日。

みんなとお別れする日。

時間は午前4時。

まだ、空港に行くのには早いが、もしかしたら蓮が起きてくるかもしれない。

分かれの際、みんなの顔を見ると此処にいたいと思ってしまうから会いたくない。


私は、音を立てないように身支度を整え空港へ向かう準備をした

そして玄関に向かう。

もう、此処へ来る事は恐らくないだろう。

床の感覚と部屋の空気を味わいながら、玄関へ向かった。



「ばいばい__」


この言葉がぴったりだった。

部屋の鍵を寮のポストに入れ空港まで時間があるから歩いて行く事にした。

静かな道にゴロゴロとキャリーバッグの音が響いた。


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