妖蝶花 -松の子編-
[幼少時代](1/14)
-久坂との出会い-





「父上。私はもう死んでも良いと思っています」





「ぶっ」


父上は口にした熱い茶を吹き出した。かっこいい…。流石父上だ。


「な、なにをっ」


「戦の世から主君に尽くしてきた長州の名家、高杉家に生まれてきただけで、私は幸せであります!死んでも良いほど、誇りに思っております!」


「あ、阿呆!死んではならぬ!死んではならぬぞ、晋作!」


父上は俺の肩をがしりと掴んだ。


「ち、父上。痛いであります。お放しください…っ」


「死んではならぬぞぉぉっ」


「わ、わかっております、父上ぇぇ!放してくださいーっ」


か、肩が潰されてしまう…!


「晋作!お前はまだ八になったばかり!これからが大切なのだぞ!?」


「は、はいっ」


「萩でも評判の寺子屋につれていってやるから、死んではなら」


「わかっております!父上!」





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