三日月の夜に
[デーーーート!](1/30)
なつめside

「ねぇ、なんかさぁ、悩みとか、ないの?」

あの時以来ひろ姉と連絡を取ったり会ったりすることが少しだけだが増えた。
ある日の仕事終わり。
朝陽さんは飲みにいく予定があったので僕は1人で夕飯の予定だった。
そんなタイミングでひろ姉と連絡を取っていたらその日に一緒にご飯でもどうかと誘われ仕事終わりに待ち合わせて一緒に居酒屋で飲みつつご飯になった。

その時の会話をしてる中で冒頭に戻る。
僕たちのことを知って認めてくれたひろ姉。
他の人にはなかなか話せない2人の話を話せる数少ない1人だ。
だからついノロケ話なんかをしてからかわれたり少しうんざりされたり。
ノロケ話だけでは飽きたのかそう聞かれた。

悩み?うーん特には。朝陽さん、優しいし。」

「はいはい。それは聞き飽きたから。んーほら、普通の男女なら問題ないけど男同士だから出来ないこととか。なんか、ないの?」

と聞かれ少し考える。

「悩みって程でもないけど。」

「何、何?」

食い気味にニヤニヤしつつ聞いてくる。

「外でデートらしいデートは出来ないかなぁ。それこそ手を繋ぐわけにも行かないし。それにいく場所も動物園とか遊園地とか。男2人は微妙な場所ってあるじゃん?デートの定番的なところはやっぱり行きづらいな、とは思うけど。」

「あぁ!たしかにここに男同士で?って思うことたまにある。でも学生同士までまくらいならまだ若いから、で済まされても社会人とかになってくると余計に怪しいもんねぇ。」

と言われ、そうだよなぁ、と思うと同時にぐさっとくるものがある。

だよねー。」

ため息混じりに言うと

「その悩み、一度だけ解決してあげようか?」

とニヤニヤして言われた。

は?」



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