不思議な夏の物語
[No.2](1/4)


「(おまんじゅうも買ったし早く帰ろう)


そう思いながら家に帰っているとふと頭の中にチズヨが言っていた"都市伝説"を思い出した。


そしてちょうど妖山への入り口らしきものが見えた。


なぜか足が山へと進みそうになる。


だかななは片手に持ったおまんじゅうをみて


「(一度家に帰ってから来よう。)」


と思った。




そして、家に着くと祖母の菊が椅子に座ってお茶を飲みながらのんびりと外を眺めていた。


そして、ななに気づくとニコニコ笑いながら言った。


「お使いはどうだった??おまんじゅうはちゃんと買えた??」


うん。……チズヨさんがお代はいらないって。」


そう言いながら預かっていたおまんじゅう代1000円を菊に渡した。


すると菊は受け取らず、これはななへのお小遣いねと言った。


「ありがとうおばあちゃん。

あ、そうだ。私ちょっと外に行ってきてもいい?」



そうななが言うと菊は嬉しそうに言った。


「夕飯までにはちゃんと帰ってくるんだよ。」


「うん、わかった。じゃ、行ってきます。」


そう言ってまたサンダルを履いてななは外に出た。






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