母を殺害せしめたのは誰か








 解答編1

「犯人は兄だな」
「なんだい藪から棒に?」
「これだこれ」
 そう言って、友人がこちらへ滑らせた紙片には見覚えがあった。
「すまん、本の上に乗ってたのでついつい見てしまった」
「ああ……。構わないよ、別に機密文書でも、個人情報でもない。学生の創作だから。解いてください、って渡されたけど、うん、すっかり忘れていた」
「売られた喧嘩を買っておいて忘れるとはおぬし……」
 友人は大袈裟に身を引いてみせた。
「喧嘩ってね……。これはどちらかと言えば挑戦、かな」
 出題の内容も含めた計七枚の紙片を、畳の上に並べる。さして広くもない部屋は男ふたりが寛いだだけで窮屈を覚えるほどだ。せっかくの折り畳み式テーブルも広げることなく壁の花になり、買い込まれた酒やつまみは結局適当に広げていた。休日とは言えなんと自堕落かつ贅沢な過ごし方か。天候もこの時期らしく雨であることだし、たまにはこんな日もいいだろう。
「せっかくだ」
 積まれた本を隅へ押し退け、ノート見開きほどのスペースを作る。
「やってみるかい」
「おっ」
 友人は乗り出した。
「酒の肴に推理ゲームか。いいねぇ」
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