僕の彼女はマドンナ。
[第4章](1/8)
7月9日 天気:晴れ
梅雨も終わって、
くそ暑い、
くそ日差しが強い、
くそむしむしする夏が始まりました。
そうです。
僕は夏が嫌いです。
「暑い。」
「ね。最近もっと暑くなったよね。」
いつもの昼休み。
やえちゃんとのんびりできる唯一の至福の時間。
「もう無理。左手溶けかけてる。」
「大丈夫。人間そう溶けない。」
「やえちゃんのばか。」
「こたくんのくそ野郎。」
「くそ野郎の方が何千倍もひどい。」
左手は溶けてないかもだけど、
左足は完全に靴ん中で溶けてるね。
「こたくん、本当に夏苦手だよね。」
「うん、本当無理。夏も僕を嫌ってるからね。」
「見た目が夏だめそう。」
「おい、僕をひょろっこと言いたいのか。」
「ううん、ひょろっこ豆もやしって表したかった。」
「もっとひどくなってるよ、やえちゃん。」
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