僕の彼女はマドンナ。
[第4章](1/8)



79 天気:晴れ



梅雨も終わって、


くそ暑い、
くそ日差しが強い、
くそむしむしする夏が始まりました。



そうです。
僕は夏が嫌いです。



「暑い。」


「ね。最近もっと暑くなったよね。」


いつもの昼休み。

やえちゃんとのんびりできる唯一の至福の時間。




「もう無理。左手溶けかけてる。」


「大丈夫。人間そう溶けない。」


「やえちゃんのばか。」


「こたくんのくそ野郎。」


「くそ野郎の方が何千倍もひどい。」



左手は溶けてないかもだけど、


左足は完全に靴ん中で溶けてるね。




「こたくん、本当に夏苦手だよね。」


「うん、本当無理。夏も僕を嫌ってるからね。」


「見た目が夏だめそう。」


「おい、僕をひょろっこと言いたいのか。」


「ううん、ひょろっこ豆もやしって表したかった。」


「もっとひどくなってるよ、やえちゃん。」





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