僕の彼女はマドンナ。
[第3章](1/12)
6月16日 天気:雨
「はぁぁああああ。」
やっと終わった学校。
机に伏せる僕。
「お疲れ、きのこ。」
「お前も僕をきのこと言うのか、拓郎。」
「やえちゃんもきのこって言うんだ。」
「おい、なぜわかった。そしてやえちゃんと呼ぶな、小山さんと呼べと言ったろう。」
「嫉妬する男は醜いのう。」
「うるさいわい。」
女の子のために生きてるらしい拓郎は、
僕の幼なじみであり、
僕の仕方ない親友な訳で。
本当くだらないし、
女の子大好きだし、
やえちゃんですら狙ってくるし、
僕のやえちゃんなのに手だそうとしてくるし、
で最悪です。
だけど、
なんだかんだ頼りになるやつな訳で、
やえちゃんと付き合う猛烈アピールの時期も
なんだかんだ相談に乗ってもらってた。
「こたは相変わらずやえちゃんの奴隷なのか。」
「ううん、僕は彼氏。」
「そんな奴隷に頼みが。」
「頼み方に問題ありすぎる。」
「奴隷様、頼みがあります。」
「もう意味がわからない。」
放課後もやえちゃんと一緒にいつも帰ってる訳だが、
今日は習字があって早く帰ってしまった。
まぁそんな訳で教室でぐだってしまっている。
「仕方ない、同じ奴隷として聞くだけ聞いてやろう。」
「おい、俺は女の子全員の奴隷なのか。」
「まぁそんなとこ。」
「なにそれ、興奮するじゃん。」
「お前すげーな。というか早く言えよ。」
僕が変態なのはこいつの影響かも。
とか言って。
「今日の合コン来てくれ下さい。」
- 19 -
前n[*]|[#]次n
⇒しおり挿入
⇒作品?レビュー
⇒モバスペ?Book?
[編集]
[←戻る]