僕の彼女はマドンナ。
[第3章](1/12)



616 天気:



「はぁぁああああ。」


やっと終わった学校。


机に伏せる僕。



「お疲れ、きのこ。」


「お前も僕をきのこと言うのか、拓郎。」


「やえちゃんもきのこって言うんだ。」


「おい、なぜわかった。そしてやえちゃんと呼ぶな、小山さんと呼べと言ったろう。」


「嫉妬する男は醜いのう。」


「うるさいわい。」




女の子のために生きてるらしい拓郎は、



僕の幼なじみであり、
僕の仕方ない親友な訳で。



本当くだらないし、
女の子大好きだし、
やえちゃんですら狙ってくるし、
僕のやえちゃんなのに手だそうとしてくるし、

で最悪です。



だけど、
なんだかんだ頼りになるやつな訳で、


やえちゃんと付き合う猛烈アピールの時期も


なんだかんだ相談に乗ってもらってた。




「こたは相変わらずやえちゃんの奴隷なのか。」


「ううん、僕は彼氏。」


「そんな奴隷に頼みが。」


「頼み方に問題ありすぎる。」


「奴隷様、頼みがあります。」


「もう意味がわからない。」




放課後もやえちゃんと一緒にいつも帰ってる訳だが、



今日は習字があって早く帰ってしまった。



まぁそんな訳で教室でぐだってしまっている。




「仕方ない、同じ奴隷として聞くだけ聞いてやろう。」


「おい、俺は女の子全員の奴隷なのか。」


「まぁそんなとこ。」


「なにそれ、興奮するじゃん。」


「お前すげーな。というか早く言えよ。」




僕が変態なのはこいつの影響かも。



とか言って。





「今日の合コン来てくれ下さい。」








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