人身事故
消えていく蛍火の話(1/27)






「お母さんっ!!」





走っても走っても


追いつけなかった




叫んでも叫んでも


届かなかった





聞きたかったことがある



確かめたかったことがある







なんで私を置いていったの?





真夏の蛍火は
何も答えてくれない


何も知らない






空に舞う光から



私はいつも逃げていた。






『絶対また、見に来ようね!』





約束、したじゃない


いつまで信じていればいい?







消えていく火の話

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しおり
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