葉隠紋次郎の事件簿
[怪人現る](1/1)
黒鷲会からの挑戦から三日、都内でまた怪事件が起きた
何者かが電気系統に著しくダメージを与えていると言う事件が起きた
勿論黒鷲会の何者かの仕業だ、しかし何故電気系統ばかりを狙うのか?
さすがの特捜一課でもその意図を判りかねていた
そんなときに衝撃的なことが起きてしまった
なんと築地署一課が黒鷲会の襲撃により全員殉職すると言う最悪の事態が起きてしまった
特捜一課の課長である吉岡正樹警視正は築地署一課の壊滅の現場を見て言った
吉岡「なんて酷いことだ、築地署の一課を殉職させるとは、我々に対しての挑戦か?それとも我々が歯向かえばこうなると言う黒鷲会の脅迫なのか?」
特捜一課は警視庁から選ばれた七人から編成されている
元から警視庁一課の課長であった吉岡警視正、同じ一課に所属した吉井凌介刑事、同じく一課所属の吉原舞刑事、元はアメリカのインターポール所属であった錦織寛樹刑事、皮肉にも築地署一課から配属された松田潤一刑事、婦警から上がったばかりの南春香刑事、そして警視庁一課の生き字引と言われ、落としの啓さんと言う渾名があるベテラン刑事神啓二朗刑事の七人が特捜一課として選抜された。
言わば警視庁が選りすぐった面々ばかりを黒鷲会の凶悪犯罪に備えて結成したわけだが、古巣の築地署一課を壊滅させられた松田は怒りに震えていた
松田「おやっさん、みんな、こんなことになるなんて!皆殺しはねえだろ…俺が居なかったがばかりに…許さねえ許さねえぞ黒鷲会!」
吉井「落ち着け!潤、お前のせいじゃない、全ては黒鷲会、横縞の仕業だ自分を責めるな!」
吉原「そうよ潤くん、黒鷲会は『我々に逆らえばこうなる』と言う一種の脅迫と戦慄と絶望をこれ見よがしに見せつけたに過ぎないんだから、それにしても酷い…」
錦織「横縞、デス・バレーのフィクサー時代も同じ手口を使っていたな、俺からすればヤツのやりそうなことだと見えていた…それが築地署一課を血祭りに上げて俺たちを挑発することだ…フッ、やってくれるじゃないか黒鷲会、こんなことで俺たちが怯むとでも思うのか?逆効果だな…」
錦織は自信ありげだ…何故?それはインターポール時代からデス・バレーと戦い慣れたこともあるが横縞がデス・バレー総統にフィクサーとして君臨し、いつも手口が何人かを血祭りに上げて絶望感を味あわせると言う大胆不敵な犯行に及ぶのを知っているからである
南「それにしても派手にやらかすわね…刑事だけでなく警官まで皆殺しなんて、黒鷲会からしたら人の命は紙切れ一枚に等しいとでも言いたいのかしら?でも、これ私たちを逆に怒らせたとも思わない?燃えてきたわね!」
神「まあ、ワシらを脅してなんの得になるのかの?
横縞も阿呆だわな昔から少しも変わらんのう」
特捜一課は改めて黒鷲会の脅威を知りながらも却って戦意が高まったとばかりの気持ちを持ったようだ
そんな中この事件は単なる脅迫ではなく、怪人が現れてその試し斬りのために築地署一課が選ばれたと言うことを周りの聞き込みで吉岡警視正は知った
吉岡「怪人か、みんな尋常ならざる最期を遂げていると思えばやはりか…しかも銃弾ではなく電気ショックによる惨殺とはこの頃起こる怪事件はそう言うことだったのか…」
犯行は怪人による電気ショックによるものと特捜一課は知ったが何故電気なのか?何故電気にこだわるのかは判りかねていた
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