葉隠紋次郎の事件簿
[黒鷲会からの挑戦](1/1)
都内のある探偵事務所、一応私立探偵である葉隠紋次郎は、けたたましく鳴った電話に出た
それが全ての始まりであった
葉隠「なんだよ今日に限って千夏も護も来てないのかあ〜もしもし」
受話器越しの依頼者はかなり焦っていた
?「こちら葉隠探偵事務所ですよね?浅草に変な男が暴れているんですよ!皆殺しにしてやると」
葉隠「そんなことは警察に言ったらいいんじゃないか?ウチは探偵事務所だからそういう事件は扱ってないんでね、悪いが」
?「警察には通報しましたよ!しかし男は瞬く間に警官隊を刀で撫で斬りにして暴れまわっているんですよ!しかも後ろには怪しげな男が立っていたんですよ」
葉隠「なに?警官隊も斬られたのか!それで後ろに立っている男はどんな奴だ!」
?「白髪で痩せ型の黒いマントを着て黒いスーツを着た初老の男です!」
葉隠「なに?まさかヤツか!そいつは危険なヤツだから早く逃げろ!」
?「はい、わかりました」
紋次郎は依頼主が刀を振り回して暴れまわる男がいるという浅草に車を走らせた
葉隠「てめえか!刀を振り回して暴れまわっているのは!」
男「呪われろ!呪われろ!呪われろ!」
初老の男「フッフッフッ…」
葉隠「貴様は横縞京四郎、また現れたのかっ!」
横縞「いかにも、私は野望を果たすまでは何度でも何度でも甦るのですよフッフッフッ…」
男「貴様は目障りだ、斬られるがいい!」
?「そうはいかないわよっ!」
男「だ、誰だ!俺に爆弾を投げつける奴は!」
葉隠「遅いぞ千夏どこほっつき歩いてたんだよ!」
長月千夏はバツが悪そうに紋次郎に言った
長月「いやあ、道路が混んじゃって遅れたのよ、まあ浅草のことはニュースになってたからまもちゃん乗せてやっと辿り着いたとこだけどギリギリセーフというところかしら」
山県護もいた、二人とも紋次郎の助手である
山県「怪しい男は僕が抑えます!」
と傍から持ち出した秘密武器アイデンチェーンで縛り付けた
葉隠「今だ、喰らえっ!」
紋次郎は愛銃のコルトを三連発すると男はダメージを喰らった
男「うぬうっ!や、やるな…しかし、我がこの呪われた東京の妖力をもってすればうぐうっ!」
横縞はステッキ銃を取り出し男を射殺した
横縞「使えぬ奴め…まあ、いいでしょう、君たちに挑戦状を挑んだ代わりだと思えばこの男の命は紙切れ程度です、まあ、そういうわけで私は失礼しますよ、私が結成した黒鷲会の宣伝がわりということで…」
葉隠「ちっ、逃したか横縞の奴また良からぬことを企んでやがるな!」
長月「黒鷲会って懲りないわよね!八年前には別の組織立ち上げてたくせに」
山県「なにを企んでいるのでしょうか?それに東京が呪われているって…」
葉隠「それは事務所に帰ってから詳しく俺が話す、資料は千夏が持ってるからそれを紐解けば横縞のやつがなにを企んでいるのか少しはわかるだろうよ」
とりあえず紋次郎たちは事務所に帰って横縞の言った『黒鷲会を結成した理由』や『東京は呪われている』と言う話しを詳しく知るために
しかし血の挑戦状を送りつけるとは横縞京四郎の野望はかなりのものであるようだ…
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