雨の日のいたずら
[はじまりの音(after side)](1/1)
いつもの時間に起きて、いつものように食事をして学校の準備をして、そんないつもを送るはずだった

「は?7時、半?」

時間を確認するために時計を見て俺の脳は30秒ほど思考を放棄した

「やべぇ!!急がねぇと遅刻じゃねぇか!!流石に遅刻するわけにはいかねぇよな、まぁ、授業やら教室に入室するのやらは別に遅刻してもいいけど、ガッコそのものに遅刻するのはいくらなんでもヤバ過ぎる!!一応生徒会長様だしな」

俺は慌しく用意しながらボヤいた

俺、夜瀬鈴月(やなせ りつ)は、潮凪学園生徒会の生徒会長
品行方正、頭脳明晰、容姿端麗と言うのがどうやら、生徒共の考えらしい
確かにまぁ、品行方正は意識してるしな

そんな俺は表の顔
俺の本当の姿なんて誰も知りやしない
ま、知られるつもりもねぇけどな

そんな俺がガッコに遅刻はやべぇだろ!!

ボヤきながら大急ぎで仕度をして慌てて家を飛び出した

この時はまだ、知らなかった

この日がまさか、俺の全てを狂わす日だとは


- 3 -

前n[*][#]次n
/9 n

⇒しおり挿入


⇒作品レビュー
⇒モバスペBook

[編集]

[←戻る]