その人、常連客
私は少し平凡とは違った生活をしていたと思う。
父親と母親は両方いたが、父親は少々金遣いの荒い人間だった。そのせいか母親は度々苦労していたように見えた。
「大丈夫だわ、父さんはいい人なのよ」
母親は笑った。
確かに父親がいい人とは私も知ってたが、それとこれとは話が違う。
しかし母親は耐えれなくなった。
限界が来たのだ。
父親と母親は離婚した。
お互いの為に、と。
父親が悲しそうな顔をしていたのが、妙に印象深かったけど、今となってはそんなことどうだっていい。
自分の生活費を稼ぐのに私は精一杯だからだ。
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