復讐の恋
過去と今(1/2)




「ほら、大人しく座ってろ。」


車の中で散々喚いたお陰で喉が痛いし、疲れた。しかも眼鏡なくて見えづらい。


先輩の家に着くなり、ソファに座らせられた。


「ほら。」


カタンと出されたのはコーヒーだった。


ゴクッと一口飲むと、甘くて美味しかった。


「んまぁーい。」


「……やっぱ柚木なんだな。」


「………」


ふにゃっとなった顔が一瞬で難しい顔になった。


「……いいですよ。殴るなり蹴るなりしても。」


勝利が居ると止められるかもしれないしね。


復讐だとは言え詐欺紛いだったし。


「……歯食いしばれよ。」


先輩の言葉に目をギュッと瞑り歯を食いしばった。







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