紫煙の記憶
[2@桜田 千夏](7/8)
タバコを吸い終わった先輩が私の横にあったジュースに口をつけた。
ゴクゴクと音を立てて飲み干されていくそれを私はじっと見つめた。



「ちな」



そのまま口を塞がれて、私の口内にはタバコの苦い味と炭酸の甘い味が混ざりあう。

マズイとも苦いとも甘いとも思うことが出来ない。

ただただ先輩がくれる味が私に足りない何かを補ってくれてるようだった。



あぁ、私はもうこの人無しでは生きていかれない。


そう思って、いつも先輩にそのまま身体を預けるのだ。






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