(BL)空間 U
[┗空間 -解く名前-](1/3)
石(意思)と言葉
“…なん、でッ…”
涙顔で悲痛な声をあげるユキにライアは小さく呟く。
「…魔石だ…」
すると何故かノエルがそれに答えた。
「魔石とは珍しいねぇ」
チラリと赤い死神を視界に入れて、ため息を吐き、
昔に手に入れたのだと、懐から小さな石を取り出す。
ノエルが感心したような声を出し、ライアの手からその石を摘まむ。
「なるほど
強き想いに応えた結果と言うわけだね
…残りは?」
「これだけだ」
手のひらに乗るのは十数個。それらをじっと見つめて、ユキはライアに視線を向ける。
そんな様子にノエルがクスリと笑い声を漏らし、ユキの瞳を覗き込む。
「君、まだ“どうして”って顔をしているね
これは想いの強さに比例して石を消費するのだよ
だから、これで君を閉じ込めるには全然“足りない”」
そう、言ったノエルの言葉を無言で聞いて、
また一筋の涙を溢す。
「ユキ
ユキ…」
ライアはこぼしたユキの涙を拭い、何度も優しく名前を呼んで、その体を抱きしめた。
「すまない…
俺の、せいなんだ…
俺が…
俺が………」
――…有紀を自分のモノにしたかったから…
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