(BL)空間 U
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石(意思)と言葉



“…なん、でッ…”

涙顔で悲痛な声をあげるユキにライアは小さく呟く。

「…魔石だ…」

すると何故かノエルがそれに答えた。

「魔石とは珍しいねぇ」

チラリと赤い死神を視界に入れて、ため息を吐き、
昔に手に入れたのだと、懐から小さな石を取り出す。

ノエルが感心したような声を出し、ライアの手からその石を摘まむ。

「なるほど
強き想いに応えた結果と言うわけだね

…残りは?」


「これだけだ」

手のひらに乗るのは十数個。それらをじっと見つめて、ユキはライアに視線を向ける。

そんな様子にノエルがクスリと笑い声を漏らし、ユキの瞳を覗き込む。

「君、まだ“どうして”って顔をしているね

これは想いの強さに比例して石を消費するのだよ

だから、これで君を閉じ込めるには全然“足りない”」

そう、言ったノエルの言葉を無言で聞いて、
また一筋の涙を溢す。



「ユキ

ユキ…」


ライアはこぼしたユキの涙を拭い、何度も優しく名前を呼んで、その体を抱きしめた。

「すまない…
俺の、せいなんだ…

俺が…
俺が………」


――…有紀を自分のモノにしたかったから…



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