お局さん、モテ期始めました。
[お局さんの疑惑](1/29)
「僕、お邪魔だったよね」
キッチンに並んでそばを茹でながら彼は申し訳なさそうに言った。
「いえいえ、とんでもない!あの子、突然訪ねて来たからびっくりしてて…そこに戸成さんが来てくれた時すごくほっとしたから」
「…ならよかった」
ほっとした表情の彼。
「ちょっと味見〜」
そう言って鍋の中の鴨肉をひとつまみした。
「あっ、ずるい!」
「戸成さんも味見する?」
私のその言葉にあんぐりと口を開けて鴨肉を待つ彼。
やっぱり同い年には見えないなぁ。
そう思いながら彼の口の中に箸でつまんだ鴨肉を入れてあげる。
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