渡りの果て 後編
507 ひろと高力と良平 1/2
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「なるほど、検死とはそういうものであったのか・・・
しかし、それでは遺体を傷つけ晒しものにしていると、誤解されても仕方あるまい・・・
検死と腑分けは違うモノだと理解するには、どう説明したらいいのか・・・?」
お侍さんは、腕を組みう〜んと考え込んでしまった
って言うか、この方誰だろう?
凄く真剣に話を聞いて下さって、変死者を検死解剖して、後の捜査に生かす事に理解を示してくれた
で、今は、検死と腑分けの違いを容保公にどう説明すればいいかと考えてくれてるんだけど、まだ名前も聞いてないんだよね
「ほんなら、会津公の目の前で実際に検死をしてみるとか!」
と、良平親分もアイデアを出してくれるけど
「でも、公の前に死体を持って行って、そこで死体を切り刻むんですか?
気持ち悪がられて、余計ひいちゃうと思うんですけど・・・」
お侍さんの名前を聞きそびれたまま、話は白熱し、夜は更けて行く・・・
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