渡りの果て 後編
488 ストレプトマイシン 実験成功 1/2
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引っ越して十日ほど経ったある日の朝・・・
不動堂で最初に分離した菌を抗菌試験にかけていた
さて、アゴルが来るより先に、試験の結果を確認しとこっと!
アゴルが出勤してきたら、洗い物してもらってる間に、また試料採集に行けるからね
あ・・・!
小皿に・・・輪っか?!
大きな抗菌反応を示している小皿があった!!
ほ、ホントに?!
何度も瞬きしてしまう!
手、手が震える〜!!
「やっ!」
た〜と叫びそうになり慌てて口をギュッと引き結ぶ!
そう、もう同じ失敗は繰り返さない!
特に、ストレプトマイシンは、ペニシリンと違って、投薬期間が三ヶ月から半年と長い
つまり、安定して生産・保存できるのを確認するまでは、決して気を抜いちゃいけないんだ
途中で活性が落ちたり、変異したりしないかちゃんと確かめて、少なくとも総ちゃんの治療が終わるまでは、アゴル以外には言わない方がいい
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