きおくのあるばむ
*記憶の旅[1/5]
「翔吏?旭町のおじいちゃん 覚えてる?」
「…誰?」
「もう忘れちゃったの…。
まあ 無理もないかもね。
翔吏が4歳より前の話だもんね」
「その人がどうしたの?」
「亡くなったの」
旭町といえば 俺が前に住んでいたところだ。それも13年も前の昔。
「だから 久しぶりにおじいちゃんの家に行かない?おばあちゃんが待っているから」
ちょうど明日は 部活も遊ぶ予定もない。
だが 旭町に行くには 車で1時間かかる。
誰だか覚えてない人の家に?面倒くさい。
渋っている俺をおいて 母は父と勝手に話を進めていた。
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