☆先輩、こっち見て下さい。(1/27)
(腹黒先輩)〈浮気者( ̄^ ̄)ゞ〉
家に着いて、携帯を見ると、届いていたメール。
一瞬、何の話かと混乱したけど…
もしかしたら、宮原先輩の事?
あの後、あのまま見つからないように帰ってきたから。
(奈々)〈失礼ですよ。〉
浮気も何も……元々そんな関係でもないくせに…
本当にそう思ってくれてるなら、嬉しいのにな……なんて、思ってしまう。
鏡の前に立って、胸元の服を指で少しズラして見れば、赤い痕がハッキリと残っていた。
体育祭が終わると、すぐに文化祭の準備が始まる。
慌ただしい日々がまだ続く。
私達のクラスは、話し合った結果、【コスプレ喫茶】に。
衣装係、調理係、呼び込み係、接客係と分かれて、私は衣装係を希望したけど、
ジャンケンに負けて、呼び込み係になってしまった。
「ピンチはチャンスだよ。」
項垂れる私に、藍が背中を叩く。
え?と、顔を上げると、
「岡崎先輩を呼び込んじゃえ!」
もう既に文化祭のテンションになってしまっている。
藍も呼び込み係で、綾美は接客係に。
「私は、原田先輩を呼び込むから。」
と、意気込んでいる藍を見て、私も頑張らないとと姿勢を正した。