☆先輩、助けてください。(1/25)
祐樹に届いた幼馴染のメールは間違いで、本当に祐樹は何もしてない。
浮気なんてしてなかった。
そう思うように努力していた。
「お邪魔します。」
久しぶりに来た祐樹の部屋。
祐樹の優しい香りがする。
「適当に座ってて。
飲み物持ってくるから。」
そう言って、部屋から出て行った。
ソファに座って、1人で落ち着かなくて、キョロキョロと部屋を見渡していると、
ピロンッ
携帯の通知音が聞こえた。
私?
そう思って携帯を見るけど、私じゃない。
ピロンッ
また音がして、すぐそこにある机の上から聞こえた。
だめだ。
咄嗟に感じた。
何がダメなのか、理解する前に、音のする方へ足が止まらない。
ダメ……
そう思うのに……
ピロンッ
足を誘う音が止まらない。