先生なんて、大嫌い(1/27)
頬に何が伝う…
手を頬に触れると、涙だと分かった。
視界がぼやける中、目を上げると、見慣れない白い天井。
夢だと思ったけど、昨日の事も今朝の事も夢じゃなかったみたい…
……そうだ、
身体を起こすと、頭痛と目眩が襲ってきた。
だけど、そんな事を気にしてる場合じゃない。
人の気配がない…
先生はまだ帰ってきてないんだ。
時計を見ると、18時を指していた。
きっと、まだ学校。
フラつく身体に喝を入れて、ベッドから起き上がる。
何か……
ここから逃げ出せる何か……
右足首が重たいのを無視して、歩き始めると、昨日とは違う事に気付いた。
あれ?
鎖が長くなってる?
昨日まで届かなかった一番近くのドアまで手が届く。
それどころか、窓の方まで。
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