本当の馬鹿が馬鹿に生きる
[ドン底で嘆くのが馬鹿流のやり方](1/6)
ついに仕事も彼女もなくなった。

もう三十路になるが今まで良いことなんて無かった。

パチ大好きで怠け者。

何をやっても長続きしたことなんてない、常に三日坊主だ。

別れた彼女とは最初の会社を辞めて、次の仕事が決まらず介護の資格を取りに行った時に出会った。
彼女はバツイチだけど、しっかり者で真面目で謙虚な人だった。
介護の仕事を始めてから、女のスタッフと上手くやれなくて何回か転職を繰り返しても、次見つけなよと優しい励ましてくれた。

そんな彼女が俺にラストチャンスとばかりに紹介してくれた会社を俺は一ヶ月で辞めた。





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