†終焉の使者†

†[知られざる記憶](1/9)
琉斗はマリの病室に珍しく長居した。


マリは多少の移動は許されていた為、琉斗はマリを連れて食事を取ったりした。


ー夕方ー

「マリ、もうすっかり元気になったな。」

「でしょ♪これで明後日からまたお兄ちゃんと一緒に暮らせると思うと待ち遠しいよ〜。」
そう言うマリを見て琉斗は微笑んだ。

「てかそろそろ病室に戻る時間。」
マリが少し寂しそうに言った。

「ああ、そうだな。」
琉斗はマリを病室まで送りそこで別れた。


「さて、これからどうするかな。」



ーバイオ研究室

司令と副司令と孝一が何か話している。
「実験テストは予定通り二日後の早朝に行うのかね?」

「そのようだな。」

「実験テストではありませんよ。明後日は本番です。」


「本当に…良いんだな?要くん。」
副司令が言う。

「勿論です。」

なにやら重要な会話をしているようだ。


ー琉斗の部屋

琉斗はベッドの上に寝転び天井を見詰めていた。

(そう言えば、一切触れてなかったけどマリはここに連れてこられた理由を知ってるのかな?ましてやよくよく考えたら何で今なんだろう…??今更、俺らをこんな訳分かんない場所に連れて来て………これから俺は、マリはまたいつもの日常に戻れるのだろうか…。)

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⇒つづく


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