†終焉の使者†

†[再会、そして理由(イミ)](1/6)
「ここではなんだ。司令室に移ろう。」

「はい。行くわよ?琉斗くん。」

「……。」






ウィーーン…


「司令、例の目標が参りました。」
孝一が言った。

「失礼します。…ほら、琉斗くんも入って。」
綾女が琉斗に言う。

「ご苦労、綾女くん。…彼が例の゙使者゙かね?」


「はい。目標です。」

「琉斗、お前も司令に挨拶をしなさい。」
再び孝一が琉斗に言う。

「…初めまして。要…琉斗です。」
琉斗は渋々、挨拶をした。

「よろしくな。琉斗くん。すまなかったね。突然呼び出したりして。君は我々にとって重要な人物なのでね。驚いたろ?…いろいろと。」

琉斗「…ええ、驚きの連続ですよ。」
少し皮肉っぽく言った。

「綾女くんから少し聞いたかも知れんが君はここに来た以上、君の行動には監視が付き、多少制限される。無論、我々に反した行動や裏切り行為をすれば君は罰せられる。君だけじゃない、それに関わった人物も皆、対象となる。肝に銘じておくように。」

「それより、まずここに連れて来られた理由を教えてくれませんか?それも知らされないでただ一方的に反すれば罰とか言われても困ります。」

「琉斗、司令に無礼な態度を取るな。」
孝一が琉斗に対して注意を促した。

「いいのだよ要管長。その気の強い所は父親の君と似ているな。ハハハッ。…そうだな、琉斗くん。悪かった。では今から説明をしよう。」

「司令!おことばですが、まだ彼に事の事情を話すのは…。」

「何、組織の造りについて簡単な説明をするのみだよ綾女くん。彼は事の鍵を握る我々の希望…所謂、神が送り込んだ使い、゙使者゙なのだからな。いずれは知るときが来るのだ。問題なかろう。」

「…はい。」

「要管長も問題はないな?」


「ええ、我が子が我々人類の希望ですから。」


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⇒つづく


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