マジック・ワールド
[守護者と王](1/40)
あくる日、私はココと一緒に街へ出かけていた。
まだ、クラスメイトたちとの街巡りは叶わない。
いや、しばらくはお預けになってしまった。
『まさか、また補習を受けることになるとはな…』
『ほんと。補習のつらさは夏にたっぷり知ったはずなのに!』
(まあまあ。最近はやけに難しい内容をしてるから仕方ないよ。)
…そう。今度は秋補習にクラスメイトたちは捕まってしまったのだ。
一部の人たちは免れたので、助っ人としてお手伝いしている。
もちろん、私もココもそのメンバーに入っている。
今日は担当ではなかったからこうして街に出かけたのだ。
「リランと街に行けるなんて…私とっても嬉しいよ。でも、どうして急に誘ってくれたの?」
私はまんざらでもないという感じで、
「ココといた方が落ち着くから。」と答えた上で、
「競技場でのことを知ってるのはココだけだから。」
と言った。
歩きながら私たちは会話を続ける。
「シド君、あんなに怒ることあるんだね。」
「…相手に根があったからね。」
「…もしかして、シファさんのこと?」
「え、知ってるの?」
ココは嬉しそうに答える。
「私、大のドラゴン好きだから。」
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