マジック・ワールド
[対峙](1/43)
今日から2学期が始まった。


私のクラスは全員実技の補習もクリアしたようで満足した夏休みを送れた見たい。


みんなの顔がやけにすっきりしてたな。


他のクラスは私は知らない。


まだ、補習をしてる子もいるらしいが私は手を差し伸べるつもりはない。


「おはよう、リラン!」


座席に座っていると、背後から声が聞こえた。


「おはよう、ココ。元気だった?」


私は1人のクラスメイトに挨拶した。


名前は氷上ココ(ひょうじょう ここ)。
ちょっとしたことがあって仲良くなった。


え?何があったって?


それはあの時にさかのぼる。


ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー


夏休み中、私の部屋に大量の補習生が駆け込んだ日。


先生方が何とか抑えてくれたものの、私はしばらくの間彼らのために時間を割かなければいけなくなった。


いわゆる、質問タイムみたいなかんじ。


23時間くらい校舎の中のどこかにいるような生活をするはめに。

私はランダムに教室や図書室を転々と移動して補習生が質問しにやってくるのを待った。


私はそんなに優しくないからね。話があるなら探せって丸投げにしたんだよねー。


ある日、私がちょうど3時間たったから部屋に戻ろうとした時に彼女が現れたの。


その時はやけに深刻そうな顔をしてたな。












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