マジック・ワールド
[もうひとつの世界](1/10)
あの日、私は無事に学園に帰ることができた。だいたいの人が杖を持った私に対して驚き…嫉妬した。
杖の性能が良すぎたからだ。
そもそも、杖の性能は契約した人の実力によって決まってしまう。つまり、私の実力が…とてつもないという証明にもなってしまう。
今まで、劣等生だと思っていたやつが突然、同じかそれ以上の存在になることを誰もが反発したんだ。
だから、嫌がらせはヒートアップ…
なんとかうまく(ミリアたちの協力のもと)かわしてはいるけど…いつまで続くんだ、これ。
私は、昨晩のことを考えながらとりあえず教室に向かった。
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