オカルト部奇談〜開化の書〜
[夢](1/12)
僕は死んだのか?





『無を有に転じる』…




観察者の能力を通じて彼の記憶が僕に流れくる…



これは彼から見た世界だろうか……




彼に寄り添い眠りについたように動かなくなり……そのまま死んでゆく少女…




どこかのスタジアムだろうか?
巨大な狼が赤く染まった矢に串刺し
にされ…徐々に人間の少女に戻り…満身創痍の少年に何かを語りかけ…力尽きた。





悲劇は連鎖し……黄緑色の髪をした少女が得たいの知れない何かに襲撃され灰となり消滅…





残された少年とムムは異変の元凶に立ち向かうが……





人狼と化した少年と共に異変の元凶は消滅……同時に世界を呑み込み…無へと転じた。




まるでこの暗闇の世界のように……







………………




目を覚ますと……見慣れない天井が映る…



「生きて……いたのか?」



するとそこへ誰かがドアを開け入ってきた。


白のローブに身を包み人形みたいに整った顔立ちをしている…



しかし……なんだろうこの違和感……



この女からは善行…慈愛しか感じない…



人の感情は絵に書くほど分かりやすいが…これほどの『愛』の感情を持った人物にあったのは初めてだ…



「御体の方は大丈夫でしょうか?」



「…………治療……感謝する………」



目を閉じたまま視線をこちらに向けると……



「そうですか、それは良かった…こちらに貴方様の服を準備いたしましたので…着替え終わりましたら大聖堂へ…では。」



彼女が発していたのは『ラテン語』



ここはどうやら日本ではなくヨーロッパのどこか…。



身に付けていた白いローブ…あれは2世紀からのキリスト教の礼服…



彼女はキリスト教徒とうことだが…



一体…いつの時代に飛ばされたというんだ……



考えても仕方ない……ひとまずは状況把握と現代への帰還方法を探らなければ……



用意された礼服を着てみる……フォーカスが着ていた物に少し似ている。



フォーカス……彼は『運命を変える』異能を持っているが前世紀は過去に遡ることしか出来なかったと聞く……



時代も時代だ……彼が存在する時代ならば彼に会えば帰還するヒントが選られるかもしれない……



ドアを開けると1人のシスターが待っていた。




「大聖堂へは私が案内致します、こちらへ。」


シスターに案内されこの館を見て周りながら大聖堂に向かっていた…


ここには何人ものシスターがいるようだ…他には甲冑を着た騎士達が外にいる。


窓から見える外の風景は本で見た中世ヨーロッパの街並みそのままだった…が


活気がないようにも思える…





まさかと思うが………




「『オルレアンの乙女』の死後どうなったか知りたいのだが?」



シスターのこちらを振り向くことなく歩みを止めず話し始める…



「魔女は我々キリスト教にとっては敵…魔女達が『悪魔』を造り…多くの人々が死にました…魔女は忌むべき存在…裁かれて当然です。」



シスターの話しから『オルレアンの乙女』………『ジャンヌ・ダルク』が処刑されていることを知ることができた……




魔女裁判も確認出来たことから……




ここは15世紀のヨーロッパ暗黒時代であると結論がついた。



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