P.S.
*2*[警戒](1/1)
気がつくと朝だった。
ソファーで寝ている周を起こし、急いで身支度をする。
周は昨日私服でやってきたため、新太が予備の制服を貸し、二人で部屋を出た。
もしかしたらどこかで通り魔が待ち伏せしているかもしれないと考え警戒していたが、無事に学校に着くことができた。
「新太、俺ちょっと保健室行って包帯換えてもらってくる」
周の包帯にうっすら血が滲んでいるのを見て新太は頷き、二人は下駄箱で別れた。
放課後、新太のクラスまでむかえにきた周の腕には、真っ白い包帯が巻かれていた。
「保健室のセンセになんか言われた?」
「いや。転んだら切れたって言ったら何も言われなかった。もう血止まってるし傷も浅いから心配ないって。消毒だけしてもらった」
周は新しい包帯を巻かれた自分の腕を見下ろす。
「そーか。じゃあ帰ろうぜ。周どうする?今日もウチ泊まる?」
下駄箱で靴を履きながら新太が周に問いかけた。
周はすでに靴を履いて新太の前に立っている。頭の後ろで腕を組みながら「うーん」と唸った。
「どうしよう。家帰ってもいいけど。でも俺の服新太の家にあるしとりあえず寄ってく」
「わかった。なんて本当は家帰るの怖いんでしょ?周ちゃん」
「ちがう。というか周ちゃんとか呼ぶな」
二人はふざけあいながら学校を出てアパートへむかった。
「……よし。怪しいヤツはいないな。行こう、周」
塀に背をつけ、首を伸ばして曲がり角を覗きこんでいた新太がふりむいて言った。
「大袈裟。今朝だって会わなかったし大丈夫だろう」
周が呆れてため息をつく。
「だって周、このへんでやられたんだろ?それに今の時間帯って昨日周が家に来たのと同じぐらいだし……用心したほうがいいぜ」
「……まあね」
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