bitter bitter sweet
ビターな女子会(4/5)




「でも、藤は本気なんでしょう?」


唐突、そして、的確。



「何でそう思うんですか」
伊達に一緒にいないなぁ、なんて思っていたら、泉さんからもそんなような答えが返ってきた。


「三年も一緒にいたらそれくらいわかるよ」

「泉さん…」

「つーか、藤が三沢を好きだなんて」

「ちょ、そこで笑うの変じゃないですか?」


ケラケラと笑う泉さん。
私も泉さんみたいに明るくて前向きだったら、三沢さんとの事も違う結末を迎えていたのかもしれない。



「三沢さんには、彼女がいるんです。私はそれを知ってたのに、ずっと二番に甘んじてて…本当、バカみたい」



グラスに残っていた黄金色の液体を一気に喉に流し込んでから、大きく息を吐く。




「私はもう二番なんて」

嫌だ。




「藤って浮気とか出来たんだ」
「だから馬鹿にしないでくださいって。私これでも真剣に悩んでるんですから」


相変わらず笑っている泉さんに突っ込むと、彼女はにんまりと唇を歪ませた。



「じゃあ、奪っちゃえば良いじゃん。」


空になったグラスに、再び黄金の液体が注がれた。

白い泡がみるみる育ってグラスから溢れる様は、まるで私の気持ちの様。



「略奪愛。中々楽しそうな響きじゃない?」


いけない人。
でも、私は泉さんのこう言うところにも憧れる。

自由で、中々掴めない。



あぁ、そうか。
私が三沢さんを好きなのも、そんな理由なのかもしれない。

ぶっ飛びそうな程自由で、掴めない。
夢中にさせるくせに、私を、上手く上手く交わしてく。


届きそうなんて微塵も思わせない彼だから、追いかけて追いかけて、それでも冷静でいられたんだ。





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