bitter bitter sweet
ビターな友達(12/13)
夢を見た。
三沢さんと私が、一緒に笑い合う夢。
幸せなのに苦しくて、
気付いたら泣きながら槙にすがり付いていた。
「藤?大丈夫か?」
槙の匂い。
三沢さんとは違う、優しい柔軟剤の香り。
「…今、何時?」
「5時。仕事10時だろ?もうちょい寝とけ」
私を抱き締め直す槙。
…なんか、寝るに寝れないんですけど。
「……槙、当たってる」
「うるせー。いくら相手がお前でも、朝からこんな状況ならしかたねーだろ」
少し動いた拍子に太ももに触れた固いもの。
槙、私相手に欲情してんのかな?
「…良いから寝ろ」
「ん、おやすみ」
抱き締め直されて、どちらからともなくキスをした。
どきどきもしないけれど、嫌でもない。安心して身を任せられるキス。
何度も合わさる唇は、私を慰める様に優しく触れて、私はそのまま夢へと堕ちた。
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