bitter bitter sweet
ビターな始まり(2/8)
もう、いっそのこと、とことん惨めになってやろうか。
そうすればきっと、未練だって何だって綺麗さっぱり消えてなくなりそう。
「…好き、です。」
「え?」
「三沢さんが、好きなんです。だから、もうおしまい」
もう、笑いしか出てこない。
こっそりと秘めてきた想いを、こんな形で暴露しなければいけないなんて。
私にとってこの言葉は、絶対に言ってはいけない言葉だったのに。
そりゃあ大人な彼の事だから、あからさまに気持ちがある素振りなんてしなくても、私なんかの気持ちには気付いていたと思う。
でも、私にだってプライドがある。
「浮気相手」なんてものに甘んじていたって、好きだなんてすがり付きたくはなかった。
「もう、おしまいです。
今まで、凄く楽しかった。」
本当に終わりなんだ。
まさか私から彼を切ることになるなんて、夢にも思わなかった。
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