bitter bitter sweet
ビターな関係(12/13)
「藤、もっとこっち来て」
ベッドでもソファーでもない。
玄関先の固い床の上で三沢さんは私を求めた。
立ったまま、顔を押さえ付けられて彼が満足するまでキスされる。
溢れた唾液が首に伝えば、それを追うように三沢さんは舌を動かした。
「藤、」
腰を抱かれたまま胸の谷間に彼の顔が埋まる。
…あぁ、なんてやらしいんだ。
卑猥。否、幸せ。
こうやって求めてくれるから、諦めるなんて出来ないんだ。
「このままシてもいい?」
暗闇の中で見えるのは、彼の熱っぽい瞳だけ。
私は、ゆっくりと頷いた。
酷く抱かれるくらいが丁度良い。
貴方に、淡い期待だって、抱きたくないから。
痛いくらいに乱暴に抱いて。
貴方を、早く嫌いになれるように。
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