部屋におっさんと私


おっさんとの再会 (1/7)



父親が死んだ。


元々不摂生+アル中でいつ死んでもおかしくなかったような身体だ。

病院行くたびに余命半年宣告受けていて覚悟はできていたから特別驚きはしなかった。



母親は逃げた。


といっても私にとっては義理の母親だが、父親が死にかけてぶっ倒れて入院した際、お見舞いになんちゃら組のヤクザがぞろぞろ来たかららしい。

建設会社に勤め金持ちの、歳が20以上も離れた男と金目当てで結婚した30そこそこの女だ。

介護も嫌だしヤクザと関わりたくもないからだろう。無理矢理離婚してどっかにいっちまった。葬儀にも来なかった。

父親とできた小一の子供、私と腹違いの弟の瑞希はちゃっかり連れていったが、自分の子じゃない私は連れてく気サラサラ無かったようだ。



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