僕がただ愚かだっただけ

00(1/1)















登校したり通勤する人が外で行き交っている。







笑い声も走る音も関係なく僕の部屋には届いてくるけれど











「…何を、




何も、




信じられない」











陽の光を遮るように湿られたままの部屋で、


溢した言葉を拾い上げてくれる人間なんて、

誰もいなかった。














p.1




/18 n


[編集]