高梨くんの半分はサドでできています

★高梨くんの思い出話(1/37)







「………ん」




ほぼ真っ暗の部屋



窓の外に目をやると、最後に見た時よりも雨が激しくなっていた





高梨くんと何度も抱き合って、いつの間にか二人で眠っていたようで




私を抱きまくらのように抱きしめたまま、眠りにつく高梨くんが目に入る






「………。」




一定のリズムで呼吸を繰り返す高梨くんの体


寒そうな雨音と、高梨くんの暖かい体温と





先程の激しい一時と一転した今のこの時間


悲しみが一気に私を襲う

- 321 -

BACK*#NEXT

⇒BOOKMARK

/555


⇒作品?レビュー
⇒モバスペ?Book?
EDITING
←BACK