高梨くんの半分はサドでできています

★高梨くんとの一晩(1/17)




「お…おぉ〜」



いつも通り過ぎるだけのホテル街


もちろん、中に入るのも生まれて初めてな私は、少々興奮気味だ



「うわぁ、カラオケにスロットゲームまである!あ、すごい、お茶とお菓子まであるよ」



どや顔で高梨くんを見る


おお…

ナメクジを見るような目リターン



「…なんかすいません」


「いや。いいよ。初めてだしね。しょうがないよね、うん。例えバカ丸出しで、見ててすごく虚しい気持ちになったけどしょうがないよ、うん」


「…なんか本当にすいません」



そりゃ確かに、現時点ではムードもへったくれもないけど、私的には、そっちの方が好都合


いつ襲ってくるかわからない相手に、いやがおうでも緊張は高まるわけで

悟られまいと、必死にテンションを上げる

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