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＊翌朝の回診



「なんだかんだで手術まであと3日だからな」




『あと3日なの？それ突然すぎてびっくりなんだけど』



(読者さんもびっくりだよね)




「早く教えるたら怖がると思って」




『そりゃあ怖いよ』




「無駄にストレスかけたら可哀想だし」




『今日を除いてあと2日…？』




「やるしかないってことだ」





『心の準備もさせてくれないの？』




「心の準備するくらいならリラックスしてろ。むしろ楽しみにしてるくらいがいいんだって」




そんな人いるはずないじゃん。




「手術はな、単なる通過点なんだよ」




『それってどういうこと？』




「手術後に新しい肝臓が拒絶反応を起こさないように免疫抑制剤をガンガン投与していくんだけど、薬が良く効く患者とあんまり効かない患者がいるから」




『私どっち？』




「やってみないとわかんない」




『そうなんだ…』




「そんな不安そうな顔すんなって。効かなければ違うの試したり、何種類か組み合わせたりするから」




『手術したからってパッと治る訳じゃないんだ…なんか大変』




「おまえは相変わらず他人事なんだな(苦笑)」




他人事みたくしてるのは私の逃げ道。


自分に起こってることだと思うと不安とストレスで押しつぶれてしまうから。





「今日の午後に麻酔科の乙坂先生が来てくれるから部屋にいるように。いい？」



『うん』



「じゃあお大事に」