佐原と小野 1/10
「なあなあ。」
高校二年の秋。
俺の部屋に友達数人で集まってた時の話。
俺はキングダムハーツをやっていた。
修司は部屋の隅で体育座りして、ジャンプを読んでいた。
その他には二人ぐらいいて、そのうちの一人が修司に話しかけた。
「小野って佐々木が好きなの?」
「え!」
修司がジャンプをたたんで、背筋を伸ばす。
そして、あたふたしだした。
「え、いや、あの!え!?何で!?」
「何でって、いっつも佐々木を目で追ってるし。」
「………あー。」
顔を真っ赤にして頬をかく。
俺はジャスミンを助けに行くのに必死だ。
あまりタイプではないので、とっととクリアしたい。
修司はその後、質問攻め。
他の奴等が帰り、いつの間にか部屋には俺と修司の二人になった。
P.196 BACK|NEXT
* しおり
⇒作品?レビュー
⇒モバスペ?Book?
[
編集]
←