小野くんのことばかり


佐原と小野 1/10






「なあなあ。」



高校二年の秋。


俺の部屋に友達数人で集まってた時の話。


俺はキングダムハーツをやっていた。



修司は部屋の隅で体育座りして、ジャンプを読んでいた。



その他には二人ぐらいいて、そのうちの一人が修司に話しかけた。




「小野って佐々木が好きなの?」



「え!」



修司がジャンプをたたんで、背筋を伸ばす。



そして、あたふたしだした。


「え、いや、あの!え!?何で!?」


「何でって、いっつも佐々木を目で追ってるし。」



「………あー。」


顔を真っ赤にして頬をかく。



俺はジャスミンを助けに行くのに必死だ。


あまりタイプではないので、とっととクリアしたい。




修司はその後、質問攻め。



他の奴等が帰り、いつの間にか部屋には俺と修司の二人になった。






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