想い出さがし
00. あの日、君は
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「こんなとこで、なにしてんの。」
あの日、君は泣いていた。
日付の変わる15分ほど前のこと。
花壇の花を見ながら、声を殺して泣いていた。
「...なんか、あったのか?」
俺の二つ目の問いかけに、ようやく反応した君は。
大きな目をさらに大きくして、俺を見た。
そして、可憐な声で、一言つぶやいた。
「−−わたしが、見えますか。」
想い出さがし
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