エガヲ
鼻につく男 (1/8)
言いたいことを言い終えた私は、なんだかすっきりしていた。
「幸せになれ。」
携帯画面に向かってそう呟いた、私がいた。
最初は妬ましかった鼻につく男、晃。
だけど晃が、私の命より大切な大切な零を救ってくれた。
晃なら、零を任せれる。
そう思った。
でも、
『それは無理だな。』
晃のこのコメントで
私のさっきまでの気持ちは
一気に打ち砕かれたのだ。
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