お題詩


流れる時が砂ならば また手のひらに返せるのに (1/1)




あなたがいなくなって、もう一年近くも経つんだね。
まるで、昨日の事のように、ついさっきあった出来事のように思い出す


何もかもが失われた日を。

温かかった。

優しかった。


心に秘めた闇を見せてくれないまま、沢山の白い悪魔を飲んだあなた。
あんなに笑っていたじゃん

あんなに楽しかったじゃん

あんなに、倖せだったじゃん



神様は、なんでこんなに人を差別するんだろう。


愚かな人間は、なんで愚かな殺し方をするんだろう。


私達は、なんでこんなに笑い合う日々が短かったんだろうね―――・・。



神様はずるすぎるよ。

なんで、私の友達じゃなくて、私を殺してくれなかったの?



私が、あなたの代わりに死ねばよかったんだよ。
楽しかったのに、なんであなたが先に天国へ行ってしまったの?
なんで、私ともうちょっと未来を語り合えなかったの?

酷いよ。
神様はなんでこんなに私達に冷たいの?

流れる時が砂ならば、また手のひらに返せるのに
それさえも許してくれない。
なんでもかんでも、冷たく私達を蔑む・・・・・

今日もまた、あなたを探して町へ出ます。

この流した涙を忘れずに、幽霊のように彷徨う。

CDショップの中でも。
一人きりのカラオケルームの中でも。
家に帰ってきてからでも
学校の中ででも。

あなたを探してしまいます。
墓があって、そこにあなたがいるというのに。

どうやってあなたを忘れれば良いのか、わからないまま
私はあなたを探して今日も涙を流してる。
(あの子が消えて、本当にこんな行動をしていたあの日)


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