不本意ですが付き合ってあげます
[隣](1/4)






初めて会った時、泣いていた僕を抱きしめてくれたその姿は正義のヒーローだと、幼いながらにとても感動したのをつい最近のように覚えている。







体が弱く、女の子みたいな容姿のせいで小さい頃は女だ女だとからかわれた。皆僕を女扱い。僕は男なのに、一人枠の外に追い出されたようで悲しかった。



あの鶴でさえも、最初は僕のことを女だと勘違いしていた。



でも、だからって鶴の態度が変わることは一度も無かった。



凄く無口で無愛想で。周りの子達とは違い大人びていて、僕といる時だけは笑顔を見せてくれて。






一度僕から距離を置くようになった。中学に入った時だ。理由も話してくれず、ずっとやっていたであろう音楽に浸かって行った。



そして、気づいたらまた隣にいた。



鶴とは仲のいい友達、親友、幼馴染。なのに僕は鶴のことを何一つ知らない。自分から話してくれない。



悩みがあれば助けてあげたい。一緒に悲しんであげたい。なのに鶴はいっつも僕を優先する。






こんなの、親友だなんて言わない。








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