愚かな唇で、窒息死。

4[よるのなかでさわごう](1/7)




 単純な女の子ばかりを相手にしていた俺にとって、彼女は未知の存在だったんだ。


 不思議、という感覚では伝えきれないくらいに君への感情は複雑で。




 だけど月が見守るその下で今はその気持ちに気付かないまま、友と第二の宴を楽しむとしようか。


 友とその恋人の逢瀬を妨げた謝罪に杯を交わして、夜通し語り合おうじゃないか。






よるのなかでさわごう



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