読みきり短編官能小説
甘い香りの入浴剤(1/2)
珍しく花子が俺の家に泊まりに来たいと言うので、俺は花子が喜ぶかなと思って先日買っておいた新しい入浴剤を用意して待っていた。
「ごめんね。遅くなって」
花子は少し大きな箱を抱えて俺の部屋にやってきた。
そして、部屋に入ると、その箱を俺に差し出してきた。
「はい、これ、1日早いけどもらって?」
「・・・・・・何?」
「な、何って・・・明日はバレンタインでしょ?だから、ケーキを焼いてきたの」
「・・・バレンタイン」
俺はカレンダーを眺めると、確かに明日は2月14日。
そうか・・・バレンタインか。俺は妙に納得していた。
「だからか・・・」
「ん?」
「これ、花子が喜ぶかと思って、この前買ったんだけど・・・」
俺は用意していた入浴剤を机の上に置いた。
「チョコレートの入浴剤?」
「ん。たくさん売ってた。花子、甘いもの好きだからこういうの好きかと思って」
「ありがとう。嬉しい」
花子は俺にニコッと笑いかけてくれた。その笑顔がかわいくて、俺は花子にチュッとキスをした。
「せっかくだから、一緒に入ろう」
「・・・え?」
「風呂・・・」
俺は花子の手を取ると、立ち上がった。
そして、恥ずかしがって嫌がる花子と一緒に風呂に入ったのだった。
「甘い香りだな」
コクンと花子がうなづく。
俺たちはお互いのカラダを洗うと、一緒に湯船につかっていた。
俺の足の間に花子を座らせ、後ろから抱きしめていたのだった。
「花子・・・」
俺は甘い香りに誘われるように、花子のうなじに唇を這わせた。
「んあっ・・・」
「かわいい声出すなよ。止まらなくなる」
俺は花子の顔を自分の方に向けると、花子に深く激しいキスをしながら花子の胸を揉んだ。
「んんっ・・・はぁ・・・ふぅん・・・」
「花子・・・」
「あっ・・・ダメ・・・のぼせちゃ、う」
俺は花子を立たせると、花子は恥ずかしそうに手でカラダを隠そうとしていた。
「手、どけて?」
「やぁ・・・恥ずかしいよ」
「クスッ。今さらだろ?」
- 110 -
back next
[
編集]
top